転職ドラフトを使って良い採用を

新しい転職の形、転職ドラフト

転職ドラフトというのは野球のドラフト会議の形式で転職を行う形態のことです。
ドラフト会議と同じように企業がユーザーに対して競売入札を行なっていきます。
企業からユーザーにオファーを出すことを指名と呼び、指名をするときに年収を提示するというのが野球のドラフトとは少し違う点です。

今までは転職をする際、年収というのは前職の年収をベースに決められるということが当たり前でした。
しかし、この前職の年収というのはその人の能力を正当に評価しているものとは限りません。
業績によっても違いますし、ときには実力が会社内で正しく評価されていないという人もいます。

そこで、この転職ドラフトではユーザーに対して現在の年収は確認をしません。
企業は現在の年収以外の情報からユーザーの能力や適性といったものを確認して年収を提示していくのです。
こうすることによって実力を正当に評価していくための新たな方式を取り入れたのです。

転職ドラフトを活用するメリット

転職ドラフトは今までの転職サイトとは仕様が違うため、活用がうまくできないのではないかと不安視する人も少なくありません。
しかし、一般的な転職活動では最後まで話が進められない年収のことを最初から提示するということで採用者も転職希望者も得られるメリットはたくさんあります。

仕事に求めるものというのは人によって様々です。
やりがいや憧れの職業といったものがある人もいれば、生活のためという人もいます。
そして、その優先順位というのは人によって様々です。

とはいえ、年収というのは仕事を探すにあたって多くの人の中で優先順位の高いものとして挙げられます。
生活するにはお金がなければできませんから、仕事を選ぶにあたってどうしても年収というのは気になるものなのです。
そこで、あらかじめ年収を提示されると同時に企業側が任せたいと思っている仕事の内容が提示されるため、転職後の仕事に対して具体的なイメージを描きやすくなるというメリットがあります。

また、年収や仕事内容が提示されることによって企業側が自分に対してどのような期待を持ってくれているのかということを判断する材料にもなります。
前職よりも年収が上がっていたり、仕事内容が専門的なことや経験を活かせるものになっていたりすればやりがいも持てるものです。

さらに、この入札状況については他の人のものも閲覧することができます。
そのため、各社が誰に対していくらで指名をしたのかということを個人が特定できないように掲出してくれるので、自分への評価を比較することもできますし、今後身につけるべきスキルや進むべき業種の参考にすることもできるのです。
このように今までよりもオープンに転職活動の現場の状況を知ることができるのは両者にとってのメリットと言えます。